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予防歯科
予防歯科で行うこと
予防歯科では、年に4~5回程度、定期健診に通うのが望ましいとされています。
定期健診では、歯科衛生士がお口の中を専用の器械を使ってクリーニングし、歯垢や歯石を除去します。
予防歯科のメリット
1.虫歯や歯周病の早期発見、早期治療ができる
2.虫歯にかかっても進行が浅いうちに治療できるため削る量や治療による負担を抑えることができる
3.お口の環境が良くなるため、虫歯や歯周病にかかりにくくなる 健康な歯を長く維持できる
4.見た目を美しく保てる 虫歯の痛みを軽減できる
肉眼ではっきり分かるほど歯石が溜まっている場合には、歯石取りによって見た目も改善します。5.認知症のリスクを減らせる
6.全身の病気を予防ができる
7. 経済的な負担が軽くなる
8.口臭の改善
口臭は誰でも一定程度あるものです。しかし、細菌を含むプラークが多いほど、その強さが増します。プラークを減らすことで、口臭を改善できます。
9.お口の中の爽快感
プラーク、歯石を徹底的に除去したあとは、すっきり爽快です。舌で歯を触ると、ツルツルしています。またこれにより、プラークが付着しにくい状態が続きます。
名古屋市天白区にある歯科・歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広 では、予防歯科の受診をお勧めいたしております。
ご相談、予約は、名古屋市天白区にある歯科・歯医者【イナグマ歯科】で受け付けております。 予約ページへ
予防歯科のデメリット
1.定期的な通院による費用や時間がかかる
しかし、虫歯や歯周病の治療費や通院時間と比較すると、決して高い費用ではないと言えます。また、定期的な通院を怠ると、病気の発見が遅れて、費用がかさむ、通院回数が増えるといったお悩みが増えることが考えられます。
予防歯科の内容
予防歯科の治療内容は検査・診断、プロフェッショナルケア、メインテナンスに分かれます。それぞれ見ていきましょう。
検査・診断
まず口腔内全体のレントゲン撮影を行います。このレントゲン写真により、直接見ることができない部分が確認できるため、より正確な診断が可能になります。お口の中の肉眼所見とレントゲン所見を照らし合わせ、むし歯や歯の根の炎症を見つけだします。
次に歯周病の検査を行います。歯茎の炎症や歯槽骨の状態を器具やレントゲンを用いて進行度合を確認します。
プロフェッショナルケア
スケーリング
スケーリングとは歯石を除去することです。超音波スケーラーという、振動を利用して歯石を分解して除去する器具を使用します。
PMTC
PMTCとは(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の略です。国家資格を持った歯科医師または歯科衛生士が専用の器具や薬品を用いて歯の清掃を行うことです。
プロが機械を使って、普段の歯みがきでは落としきれない汚れを徹底的に除去します。汚れを落とした後には、歯を滑らかに磨き上げることで、着色汚れや歯垢の再付着を防ぐことで、予防効果を発揮します。
ブラッシング指導
お口の環境や歯の性質は一人ひとり違い、その人に合ったブラッシング方法や歯ブラシの選び方があります。最適なブラッシング方法のアドバイスを受け、正しいブラッシングをマスターし日々実践することが、予防歯科において最も大切と言えます。
フッ素塗布
フッ素は歯の構造を強くしたり、初期のむし歯を修復したり、むし歯菌の力を弱めたりする作用があり、むし歯予防に大きな効果が期待できます。
メインテナンス
上記の処置を定期的に行います。来院する頻度は月に1回から半年に1回程度で、患者さん一人ひとりのお口の中の状態により決定します。
予防歯科の第一歩
予防歯科の第一歩として普段の生活習慣、家でできるセルフケアを紹介します。
習慣の改善
習慣は人から指摘されて気づくものも多いです。とくに「歯ぎしり」は家族や歯科医に指摘されるまで気づきません。ここでは主に3つの改善すべき習慣について説明します。
「ダラダラ食べ」をしない
ダラダラ食べはむし歯の原因になります。飲食物に含まれる糖分を栄養にして、むし歯菌は歯の表面を溶かし始めます。テレビなどを見ながらダラダラ食べ続けることで、たとえ少量でもお口の中は常に糖分が含まれることになり、歯は溶け続けてしまいます。これは甘いジュースやスポーツドリンクも同様です。食事やおやつはメリハリをつけて摂取することが大切です。
食いしばり、歯ぎしりを防ぐ
食いしばりや歯ぎしりは歯にとても大きな負担がかかり、歯に痛みが出たり、歯がすり減ったりと悪影響を及ぼします。
食いしばりは意識することで防ぐことができますが、歯ぎしりは自分では防ぐことができません。対策は専用のマウスピースを就寝時に装着するしかありません。
「鼻呼吸」を意識する
口呼吸をしていると、口の中はずっと乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。そのため風邪やインフルエンザなどの感染症はもちろん、むし歯や歯周病にもかかりやすくなります。
昼間はできるだけ「鼻呼吸」を意識しましょう。
お家でできるセルフケア
お家でできるセルフケアについて紹介します。歯磨きはもちろんのこと、デンタルフロス・歯間ブラシも併用するのをおすすめします。
歯磨き
歯ブラシは使い心地がよく、ヘッドの大きさは小さいもの、ブラシの硬さはふつうかやわらかいブラシを選びましょう。理想的には1日3回、毎食後に歯を磨くことですが、それが難しい場合は最低でも1日2回、朝と夜に丁寧に時間をかけて磨きましょう。
デンタルフロス・歯間ブラシ
いくら丁寧に磨いても、歯ブラシだけでのブラッシングでは、歯垢は60%ほどしか除去できません。とくに狭い歯の隙間には、デンタルフロスや歯間ブラシなどの使用が不可欠です。
名古屋市天白区の歯医者・歯科のイナグマ歯科です。
イナグマ歯科のHPへ
ご相談内容
「歯科検診で歯石が見つかったため、歯のクリーニングで綺麗にしたい」とご相談いただきました。
今まで歯医者に通ったのが3年ぶりでの患者様で、市の歯科検診をきっかけにご来院されました。
カウンセリング・診断結果
拝見したところ、細菌の塊が石灰化した「歯石」が下の前歯の歯と歯の隙間や歯茎の下に大量に付着しており、歯茎には炎症も見られました。
歯石を長期間放置すると歯茎の炎症が悪化して、歯を支える骨や組織が失われる「歯周病」を引き起しており、しっかり歯石を除去する必要があると診断しました。
行ったご提案・治療内容
普段の歯磨きで歯石を取り除くことは難しいため、患者様のご希望に沿って、歯医者の専用器具である超音波スケーラーでの歯と歯ぐきのクリーニングを行いました。
まず、超音波振動と水の力で歯石を粉砕する超音波スケーラーを使って、痛みが生じないように力加減を調整しながら丁寧に歯石を取り除いていきました。
その後、手動のスケーラーを使って残っていた歯石もしっかり取り除き、歯の表面をできるだけ滑らかに整えていきました。その後、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning 注1)も行いました。
また、綺麗で健康な状態を長く保っていただくために、正しい歯ブラシの使い方や磨き方のポイントなどご自宅でのケア方法もお伝えしました。
術後の経過・現在のご様子
歯と歯の間を塞いでいた歯石がしっかり取れ、歯にも艶が出たことで、清潔感のある口元になりました。
まだ歯茎下の歯石と炎症が見られるため、今後も患者様にホームケアを続けていただきながら、定期的にメンテナンスをしていく予定です。
この治療のリスクについて
・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります
年齢・性別 40代男性
診療種別 保険診療
治療期間の目安 1日
治療回数の目安 1回
治療費総額の目安約 3,000円
注1:PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯医者で歯科医師や歯科衛生士が 専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して、歯みがきで落とせない歯石や磨き残したプラークを中心に全ての歯面の清掃と研磨を行い、う蝕や歯周病になりにくい環境を整えます。
普段行う歯磨きでは取り除ききれない汚れを、プロの技術と特殊な道具によって取り除くため、施術終了後は歯の表面がツルツルになり、気持ちがよいという方もいるようです。
PMTCでは、歯磨きだけでは取り除けない歯石やプラーク、着色汚れなどを徹底的に清掃・研磨することで、虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムを除去します。また、歯面の汚れを徹底的に除去することで、汚れが付きにくくなる効果もあります。予防歯科治療・歯のクリーニング・歯石取り・やに取り のページへ
クリニックより
患者様のお口の中を丁寧に診察し、治療に必要な期間と回数についてご提案します。
また歯石を取り除いた後は、綺麗な状態を保つために定期的な検診をお勧めしています。
歯のクリーニング・歯石取り・やに取りなら、名古屋市天白区にある歯医者・歯科のイナグマ歯科までご相談ください。
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まとめ
予防歯科について説明しました。予防歯科とは口の中の病気が悪化しないように検査と治療を行うことです。
認知症、糖尿病、脳梗塞や心筋梗塞にも関係すると言われている歯周病。定期的にメインテナンスを行うことでリスクを減らします。
また80歳以上で自分の歯を20本以上残すと、健康寿命を延ばすことにつながるため予防歯科は大事です。一度予防歯科を受診してみましょう。
予防歯科でよくある質問
予防歯科では定期的に通う必要があるのはなぜですか?
予防歯科では定期的な通院が推奨される理由は以下の通りです:-
早期発見と早期治療: 定期的な通院により、歯科医師が口腔内の異常や病気を早期に発見することができます。早期に問題を発見することで、適切な治療が行われ、症状が進行する前に予防や修復が可能となります。
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予防とメンテナンス: 定期的な通院では、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルなクリーニングやメンテナンスが行われます。歯垢や歯石の除去、歯のポリッシングなどの処置により、歯の健康状態を維持し、予防に努めることができます。
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口腔疾患の予防: 定期的な通院は、虫歯や歯周病などの口腔疾患の予防に効果的です。歯科専門のプロフェッショナルが口腔状態を監視し、適切なアドバイスやケアを提供することで、病気のリスクを軽減することができます。
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口腔健康の総合的な評価: 定期的な通院により、口腔健康の総合的な評価が行われます。歯科医師は口腔内の異常や歯の咬合、顎関節の状態などをチェックし、必要な治療やアドバイスを提供することができます。
定期的な通院は、口腔健康を維持し、予防に重要な役割を果たします。それにより、病気や合併症のリスクが軽減され、長期的な口腔健康が促進されます。定期的な通院の頻度は個人の口腔状態によって異なるため、歯科医師と相談して最適なスケジュールを決定することが重要です。
定期検診やPMTCはどのくらいの頻度で受ければ良いですか?
定期検診やPMTC(プロフェッショナルなクリーニング)の頻度は、個人の口腔状態やリスクファクターによって異なります。一般的には以下の目安がありますが、歯科医師との相談を通じて最適なスケジュールを確定することが重要です:
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定期検診(口腔健診): 一般的には、年に1回から2回の定期検診が推奨されています。定期検診では、歯科医師が口腔内の異常や病気を早期に発見し、適切な治療や予防策を提供します。歯の健康状態やリスクファクターによっては、より頻繁な検診が必要な場合もあります。
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PMTC(プロフェッショナルなクリーニング): PMTCは、プロフェッショナルな歯のクリーニングです。一般的には、年に1回から2回のPMTCが推奨されています。PMTCでは、歯垢や歯石の除去、歯のポリッシングなどが行われ、口腔健康の維持と予防に役立ちます。ただし、歯垢や歯石の蓄積が早い場合や、歯周病リスクが高い場合は、より頻繁なPMTCが必要となる場合があります。
以上の目安は一般的な指針ですが、個人の口腔状態やリスクファクターによっては異なる場合があります。口腔の健康状態や治療履歴、口腔衛生習慣などを考慮して、歯科医師と相談し、最適な定期検診とPMTCのスケジュールを確定することをおすすめします。
口腔内の異常や病気を予防するために、日常生活での注意点はありますか?
口腔内の異常や病気を予防するために、以下の日常生活での注意点があります:
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適切な歯磨き: 歯磨きは毎日2回行いましょう。正しい歯磨きの方法を実践し、歯垢や食物の残りをしっかりと取り除きます。歯ブラシの適切な使い方や歯磨き粉の選択については、歯科医師からアドバイスを受けることが重要です。
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フロスや間隔ブラシの使用: 歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間の歯垢や食物の残りを取り除くために、フロスや間隔ブラシを使用しましょう。これにより、歯周病や虫歯のリスクを軽減することができます。
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バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を摂ることが重要です。砂糖や酸性食品の摂取を制限し、歯を強くするためにカルシウムやビタミンDを含む食品を取り入れることがよいでしょう。
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タバコやアルコールの制限: タバコやアルコールの摂取は、口腔内の健康に悪影響を与える可能性があります。禁煙や適度なアルコール摂取を心がけましょう。
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ストレス管理: ストレスは口腔の健康に影響を与える可能性があります。ストレスを適切に管理し、リラックス法やストレス軽減の方法を取り入れることで、口腔内の健康を維持することができます。
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定期的な歯科検診とクリーニング: 歯科医師の定期的な検診とプロフェッショナルなクリーニングを受けることも重要です。歯科医師は口腔内の異常を早期に発見し、適切な治療やアドバイスを提供します。
これらの日常生活での注意点を守ることで、口腔内の異常や病気のリスクを軽減し、口腔の健康を維持することができます。定期的な歯科検診や相談を通じて、個人の口腔状態に合わせたアドバイスを受けることもおすすめです。